を記念に書いてみたり。
 
 
この かさたて も100回目を迎える事ができました。
 
今、この日記を見ている方に感謝です。
 
42800回目指して頑張りたいと思います。

四葉にめっぽう弱いゴブリンです。
 

 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

  <はじめて欲した者、仇麻呂
 
 「  よ は人間を殺めました
 
 は大切な人をこの手で殺めました
 
 思えばは 生まれた時からひどく臆病な性格でした
 
 人というモノがとても恐ろしく思えたのです
 
 が認識している世界と 人が認識している世界
 
 が感じている感覚と 人が感じている感覚
 
 違うという事は にとって耐がたい恐怖でした
 
 それがいずれ拒絶に繋がる事を 無意識の内に知っていたからです
 
 楽しそうな会話の輪にさえ 加わる事は恐ろしく思えました
 
 にはわからなかったのです 人に合わせるための笑いかたが
 
 いっそ空気になれたらステキなのにと いつも口を閉ざしていました
 
 そんなにはじめて声をかけてくれたのは 彼女 だったのです
 
 美しい人でした やさしい人でした
 
 月のようにやわらかな微笑みが印象的な人でした
 
 最初こそ戸惑いはしましたが はすぐに彼女の事が好きになりました
 
 彼女との長いまじわりの中から多くの事を学びました
 
 違うという事は個性であり 人という存在を認めるという事
 
 大切な事は同一である事では無く お互いを理解しあう事なのだと
 
 しかし 
 
 ある一点において私と彼女は違い過ぎていたのです
 
 狂おしい愛欲の炎が 身を焼く苦しみを知りました
 
 もう自分ではどうする事もできない程 私は彼女を愛してしまっていたのです
 
 は勇気を振り絞り思いの全てを告白しました
 
 しかし
 
 の思いは彼女拒絶されてしまいました
 
 その時の彼女の言葉は とてもカナシイものでした
 
 その決定的な違いは とうてい分かり合えないと知りました

 
 そこから先の記憶は 不思議と客観的なものでした
 
 無きながら逃げて行く彼女を が追いかけていました
 
 愛を呪いながら 世界を憎みながら
 
 彼女を求めました
 
 赤く染まった視界 
 
 苦い土と錆びの味だけが残りました
 
 
このいびつな心は このいびつな
 
 ただ欲する事しか出来ないのでしょうか

 
 誰も許しがほしくて 告白している訳では無いのです
 
 この罪こそが 彼女を繋ぐ絆なのですから
 
 この罪だけは   にさえ許させはしない」
 
 
 
 
 
 
 
仇麻呂(の過去のお話でした。 ラフレンツェの次のお話でもあったり
 
仇麻呂を見る度に思い出してもらえると、ゴブリンが少し幸せになります。
  

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